医食同源

■鍼灸と料理

 

和食の基本は「素材を活かす」事にあると言う。

手を加えすぎず、味を殺さず、今一番良い状態に仕上げる。

素材を引き出す為に求められるもの。それを見極める目が必要。

 

鍼灸も同じと感じる。

素材(患者)の状態を把握し、今必要なものだけを施す。

多すぎる味付け(施術)は、却って素材(患者)を悪くする。

良くするよりも、悪くしない。事を常に考える。

必要なものだけを加え、不要なものは減らす。

 

これが出来れば、もっと素材を活かせる。

 

料理(食)も療理(医)も素材を活かせれば、最高のものに仕上がるはず。

 

素材(食材)を知らなければ料理(調理)が出来ず、味付け(調味方法)を間違えれば素材は活かされない。

素材(患者)を知らなければ料理(療理)が出来ず、味付け(施術方法)を間違えれば素材は活かされない。

 

この事を常に頭に置き、活かす療理をしようと思う。

 

「医食同源」を自分なりに解釈するとこうなる。

 

人を活かす療理人になりたいと願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【産後の不調・腰痛】

産後の不調・腰痛

 

30代の女性

 

以前から不妊鍼灸で来られていた方。妊娠中も定期的に鍼灸を受けられ、無事出産まで辿り着きました。

産後、一年半程経過しており不調が続いている状態。腰が抜ける感じが続き、家事が億劫になる。

 

 

初 回:臀部周辺(仙骨)が抜ける感じ。布団に寝ても腰部が浮く感じがする。

    仙腸関節を調整する鍼を行う。

2回目:前回から3ヶ月後の来院。前回の施術後から腰の抜ける感じは無い。

    育児もあり、前回から期間が空いていたが、割と楽に過ごせているとの事。

    今回は鍼よりも整体を選択。骨盤周囲の調整と脚の動きの調整。

【左脚が踏ん張れない】

左脚が踏ん張れない

 

30代の男性

 

3ヶ月前に左太もも裏の肉離れをした。

その後、3ヶ月が経過したが一向に回復せず、左脚の踏ん張りが利かなくなり、膝が抜ける感じが続く。

走る時も脚が挙がらず、引きずる感じになる。

 

 

初 回:左太もも裏の伸びが悪いので、伸ばせる状態にする。

    肉離れ後の回復時にシコリが出来ている為、少し伸びが悪い。

2回目:軽く走れて、左脚の踏ん張りも出来る。前回と同様、左臀部から太もも裏の改善施術。

【全身疲労・倦怠感・腰が重い】

【全身疲労・倦怠感・腰が重い】

 

 

40代の女性

 

夜遅くまでの仕事が続き、ぐっすり寝れない状態が続く。腰も重く、首が動かしにくい。

そんな生活が続き、段々と姿勢も悪くなり、猫背・呼吸の浅さが目立つ。

 

 

初 回:鍼と整体を行う。先ず、内蔵の働きを改善させる鍼灸を行う。

    その後、骨盤の傾斜を調整、脚の長さの調整、首の可動域の調整を行う。

2回目:前回から1週間後の来院。前回の施術後はよく寝れた。

    前回と同様の施術。頭部のモヤモヤは少し残る。

 

    

    現在継続中

鍼と外科

■鍼(はり)は外科の道具

 

 

古代の鍼(はり)は、化膿部位の除去や皮膚の切開による処置が本来の方法でした。

 

現代で言う外科手術です。

 

鍼と言っても『刺す』だけでは無く、『切る』『破る』鍼もあります。

 

その外科の過程で、現在の『刺す』に至ります。

 

 

 

現代の外科的医術の原点は古代エジプトに行き着きます。

 

これは、ミイラ作りの技法です。

 

エジプトのような暑い土地で、遺体を腐らせずに保存させる技術はものすごい高度な知識と技術が必要です。

 

現代のように冷凍技術が無い時代のことです。

 

防腐処理を施し、原型を保つミイラ作りを行った医術はすごいです。

 

 

 

散髪(理容)も外科から派生した技術です。

 

髭剃り(刃物)を使い、鋏(はさみ)で毛を切るのは外科の仕事でした。

 

理容院のサインポールの色(赤・青・白)は(動脈・静脈・神経)を顕す色と言われます。